2009 アラスカ/キングサーモン釣行記 支所長

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【釣行のキッカケ】

もう20年近い昔の話になるが、親父が開高健の「河は眠らない」を見てから、「一度でいいからキングサーモンを釣ってみたい」と言うようになり、いつしかそれが親父の夢となっていった。
ここ数年、お盆や正月に帰省したときには、「一度でいいからキングサーモンを釣ってみたいんだ。いつ行けそうだ?いくら掛かるか調べておけ」と必ず毎回言われていたが、今年の正月に帰省したとき「今年行くから、ちゃんと調べておけ」と言われ、茨城に戻って直ぐにキングのガイドを調べ、2月にはアラスカキングツアーの予約をしたのだった。
何人かの知人から「親父じゃなくて自分のためじゃないの?」と言われたが、これはあくまでも「親父のためのキング釣行」であって、自分のためのキング釣行ではないことを断っておきたい。
そんなにお金も日数も掛けるなら、北海道に行ってじっくりとメーターを遙かに超える「イトウ」を狙いたいと思っている。
故に、私の夢は「メーターを遙かに超えるイトウを釣ること」である。
 
 【アラスカまでの道のり】
何年か前まではアラスカ直行便があったみたいだが、今は時期限定でJALの直行便しかないようだ。
色々と調べてみたら、シアトル等のアメリカ本土経由か、ソウル経由が一般的。
安ければ安い方が良いのだが、自分で国際便を予約する自信がないので、全てツアー会社にお任せした。
今回は、成田発−シアトル経由−アンカレッジ着という航路での行程となった。
成田から、シアトルはタコマ空港まで約9時間(帰りは1時間プラス)のフライト。
タコマ空港から、アラスカはアンカレッジ空港まで約3時間半のフライトとなった。
アンカレッジ空港には現地ガイドが迎えに来てくれて、そこから宿泊するロッジまで車で約5時間。
タコマ空港での待ち時間もプラスすると、成田からロッジまで片道約20時間の道のりであった。
 
【滞在先】
滞在先のロッジは、アンカレッジから北東に車で約5時間走ったところに位置する。
移動中は、流れが良ければ常に100km/hで走っていたので、約500km程度か。
Googlマップで確認してもらえば直ぐ分かるのだが、アンカレッジから1号線で北東に進み、グレンナレンから北に進んだガコナ地区にある。
宿泊したロッジは、ガイド会社を経営しているオーナーの自宅なのだが、日本からのお客さんにはこの自宅兼ロッジに宿泊してもらってるみたいだった。
ここのガイド会社には大変お世話になったのだが、個人的にはここのオーナーとツアー会社の対応が好ましくなかったので、会社名は控えさせてもらいます。
ちなみに、プロの村田基さんや細山長司さんが釣行したロッジは、アンカレッジから北西に位置するタラチュリートナやレイククリークという所にあり、アンカレッジから水上セスナで1時間のフライトとなる。

【食事】
朝食は、タッパーを渡され車中で済ませることになる。
サンドイッチ・スクランブルエッグ・缶ジュース・アメリカンスナック数種。
初日は全部食べきれなかったので、二日目からはスナック類抜きのメニューにしてもらった。
なんて言う生地か分からないけど、茶色っぽい生地のサンドイッチが、結構ずっしりきた。
昼食は、朝食のスクランブルエッグの代わりにアメリカンスナックが入った内容。
毎日の朝・昼がこのメニューなので、すぐに飽きてしまう。
夕食は、ロッジ近くのレストランで外食。
牛ステーキ・ソッカイ(レッド)サーモンのステーキ・ハリバット(オヒョウ)のステーキ・鶏肉のパスタなどを食べた。
メニューが少なかったので、牛ステーキを3回も食べてしまった。
味はたいしたことないっす。
アラスカに来て一番旨かったのが、最終日にアンカレッジで食べたカニ!
タラバの足3本食べた上に、タラバよりも太くて長いかにの足も平らげてしまった。
なんていう名前のカニなんだろう。。。
 
【入釣河川】
今回入釣した河川は、ロッジがあるガコナ地区から南へ40分位走ったところにある、クルティナリバー。
河川規模はそれほど大きくないが、水量がハンパじゃない。
北海道河川のイメージだと、「春先の雪代大増水」的水量で、こんな流れで釣りするの!?と思ってしまうくらい、水量が多くて早く、そして激しい。
河を見た瞬間、「ルアーは無理だ」と思ってしまうくらいの流れだ。
河川内の移動は全てボートとなる。
使用するボートはジェットボート(モーターボート)や、河の上流からゴムボートでのラフティングとなる。

【タックル】
事前情報では、20g前後のスプーンで大丈夫だと言われていたが、釣行直前になってから40g以上のスプーンを必ず持ってきて下さいとのこと。
しかも、リールは8000番、ラインはPE100lbときたもんだ。
私たちの釣行の数日前からツアー会社の代表が現地入りしていて、現地からメールを流してくれたのだ。
メールをくれたのは嬉しいことなのだが、このツアー会社は信用ならん。
代表自らが現地に行くまでの情報は、全くの嘘っぱち。
せっかく揃えたツインパワーSW6000と5000や、ナイロンライン35lb・30lb、PE5号、ルアー150個、ロッド1本は殆ど使うことが出来なかった。
釣行直前になって急遽揃えたのが、ツインパワーSW8000と12000、ラインはPE90lbクラスを数100m、スプーンは40g前後を数個。
念のため、親父が使っているアキアジ用のスプーンを実家から持ってきてもらったのが、せめてもの救いだった。
使用したロッドは、シマノのゲームAR-Cボート S706MHと、テンリュウのモーション タイプR MO722M-R。
ボートからの青物用ロッドで、5kg程度のドラグ力に耐えられるものにした。
フックは、トラウト用シングルフックの#5と#4、ジギング用シングルの#2、#1。
ショックリーダーはナイロン50lbで、結束はPRノット。
最初のポイントに着いて直ぐガイドにタックルを見せたら、ショックリーダーの結束部分の上からラインを切られてしまった。
何をするのかじっと見ていたら、現地の仕掛けに付け替えられてしまった。
メインのPEラインにスイベルを付け、その下に仕掛けを取り付ける。
仕掛けは、ナイロンラインにシングルフックを2個と、フックとフックの間に浮き球みたいのが付いてるだけ。

 上のシングルフックには、キングサーモンの筋子を柔らかいネットでくるんで取り付ける。
このネットがミソで、柔らかいネットでくるむことにより、エサ持ちが格段に良くなる。
最後にスイベルの直ぐ上のメインラインに、極太の糸オモリを輪ゴムで固定させて完成。
仕掛けの全長は、60cmくらい。
これが現地では最もポピュラーな仕掛けみたいだ。
私はどうしてもルアーで釣りたかったので「No Thanks」と直ぐに断った。

【メソッド】
キングを狙うポイントは、イメージしていたポイントとは異なっていた。
いくらキングといえども休み休み遡上しないと体力が持たないから、流れが緩やかな場所を狙うのかと思っていたら、緩やかな流れと流心の境目の流心側を狙うのであった。
アップクロスにキャストし、糸ふけを取りながら仕掛けやルアーを沈める。
しっかりボトムまで沈んだら、ボトムを転がすように流していく。
これをひたすら繰り返して狙うのだが、その時その時で流心側じゃないと釣れなかったり境目じゃないと釣れなかったりで、微妙に流すコースを変えて探るのがコツ。
遡上してきた時に食ってくるのか、溜まっていて時合に入ったら釣れ出すのかは不明だが、釣れると何本か続くので、必ず反応があったコースを覚えておかなければならない。
それともう一つ重要なのが、オモリと仕掛けが流れる位置関係。
仕掛けがオモリよりも先行して流れている状態で、クロス・ダウンクロス・ダウンの時に食ってくるのが圧倒的に多い。
現にアップクロスで反応があったのは、5日間で二人合わせて2回だけであった。
流れがかなり速いので、遠投して素早く沈め、仕掛けを先行させてボトムを軽く叩きながら、最後までキッチリ流す。
最後までキッチリ流すのも大切なことで、この時にヒットするパターンが何回もあった。
 
【実 釣】 
《初日》
クルティナリバーの下流部からジェットボートで遡上し、ポイント毎に上陸してキャスティングで狙った。
河の上流には湖があるので濁りには強いと思っていたのだが、到着してみると白っぽく濁っていた。
移動は、ジェットボートに乗って河を遡上。
この日はガイド2名に、お客さん2名、そして私たち親子の計6名がボートに乗り込んだ。
出発して数十分後に最初のポイントに到着。
仕掛けが組み終わったら、ガイドが流すポイントと流し方を、親父のタックルで実釣しながら教えてくれた。
どんな感じなのか皆が注目しているそのとき、1投目からフィッシュオン!
なに!そんなに魚影が濃いのか!
みんな驚いて見ていると、親父にタックルが手渡され、早々からキングとファイト!
リールからラインが出される一方で、何も出来ないでる親父。
そんなにキングってすごいのか!?
ある程度走ったら動きが止まったようで、そこからジワジワ寄せに入る。
寄せても寄せても抵抗を続けるが、最初のパワーはもう残っていないようだ。
無事ランディングしたのが、この魚体。

 
不本意ながらも、この魚が親父のファーストキングとなってしまった。。。
流すポイントや流し方がだいたい把握できたので、私は45gのヘビースプーン、親父はエサ仕掛けで、いざ実釣。
すると、開始してまもなく、親父のロッドに異変が!
キングがヒットした様だが、ラインが出る一方で、何も出来ないでいる。
おまけに、ガイドが親父が引きずり込まれないように、後ろから押さえている。
相当デカイぞ!
ロッドはAR-Cボート706、リールは釣行直前に購入したツインパワーSW12000HG、ラインも直前に購入したPE90lb。
こんなんで何釣るの?と思いながら持参してみたが、使ってみて納得。
これくらいのタックルじゃないと、安心してやりとりが出来ない。
時間にして5分くらいだろうか。
下流に走られた後に地道に寄せてきて、目の前の緩い流れに入ってきたら、今度はダッパンダッパン暴れ出す。
ファイトが長引いてしまうと、フッキングした場所が広がってしまうので、バレやすくなってしまう。
隙を見て、ガイドが特大ネットで、無事ランディングしてくれた。

 
見よ、この魚体!
ガイド曰く、50lb!!
親父の夢であったキングサーモンが、初日の実釣して間もない時間にあっさりと叶ってしまった!!!
恐るべし、アラスカンパワー。
自然の懐の深さは、未知数だ。
そう簡単にこんなデカイサイズが釣れるとは限らないので、親父は迷わずキープした。
開高健のよりはサイズは小さいものの、開高健と同じように背中に背負っての記念写真♪

 
サイズを測ってみると、明らかにメーターオーバー!
約111cmのキング様です!
河口から数百キロ遡上してきたんだから、当然傷だらけになるよな〜。
 
上陸するポイントは、岸際が比較的緩い流れになっている場所だが、キングが付いているのは、その向こうの速い流れ。
コツンコツンとウエイトがボトムを叩く感触を確かめ、根掛かりしないように流していくのがコツ。
この日は釣り人が多く、頻繁にボートが行き来していた。
私はというと、1日ルアーで通してみたが、ノーバイト・・・。
まぁ、初日だからこんなもんでしょうと自分を慰めながら、帰路についた。。。
明日は釣るぞー!!!
 
初日釣果:親父50lb1本
 
《2日目》
開始早々に、同行した親子が二人してヒット!
続けてうちの親父もヒット!
その後またもや親父ヒット!
これが通算3本目のキャッチで、絶好調の親父♪


私はというと、朝一番に1回だけバイトがあったものの、その後は沈黙・・・。
ここは、何回かポイント移動してたどり着いたポイント。
初日には来ていないポイントだ。
ポイントについて直ぐにガイドにボートの下流側へ連れられ、15分したら戻ってこいとのこと。
ルアーチェンジしながら狙うも、ここでも反応がない。
言われたとおり、15分してボートに戻り、今度はボートの上流側の流れを狙う。

画像では切れてしまって分かりづらいが、二股の右側が本流で、ここの速い流れを狙えという。
しかし、私的には目の前のスローウォーターが気になる。。。
水深もありそうなので絶対に入っていると思いルアーを投げ始めると、ガイドが「そこじゃない、向こうだ」と指さす。
「好きなようにやらせろよ!」と、ちょっとむかついたが、ガイドの目を盗みながら、スローウォーターを狙う。
最初は表層・中層を中心に狙うが、反応なし。
次はボトム狙い。
ボトムまでスピナーを沈め、ブレードが回転するギリギリの早さで巻いてくる。
その2投目。
ピックアップ3m近くのところで、なんかラインのテンションがおかしい・・・。
もしかして魚???と半信半疑で軽〜くロッドあおってみると、赤くデカイ魚がブワ〜っと浮かび上がった!!!
キングだ!その瞬間すかさず合わせをくれてやる!!
おっと危ない!自分にルアーが飛んできてしまった・・・。
まぁまぁまぁ、最初はこんなもの。
キングを確認できたのと、狙い方が分かったので、ボトムを集中攻撃することに。
とりあえず1本獲りたい!!!!!
さっきと同じように、ボトムまで落としてブレードが回転するギリギリの早さで巻いてくる。
しかし、何回やってもブレードが回転しない?
違う色に変えてみるがこれも回らなく、なぜだ?と考えていると、リーリングスピードが少し遅かったようだ。
コツは分かったので、アタリルアーに変えて、再度トライ。
すると・・・、また2投目で、モジモジした感触が。。。
 
ファーストキング、ゲ〜ット!!!
やり〜!狙い通りの1本♪
今度は間髪入れずにアワセをくれてやった。
アワセた瞬間、一気に抵抗を始めるキング。
初日に親父の50lbをみているので、感覚的にはそんなに大きくはない。
が、ファーストキングなだけに、いつも以上に慎重にランディングした。
サイズは20lb。
バイトの感触は、チャムサーモンの前アタリみたいな感じで、口の先でチョンとくわえたままリーリングスピードと同じくらいのスピードでこっちに向かってくる感じ。
不審に思わないと、決して取れないバイトだ。
ファイトは重量感があり、チャムサーモンみたいなファイト。
ピンクやチェリーみたいなスピーディーな走りはないが、重圧感のあるトルクフルなファイトだった。

サイズが20lbと小さかったので、写真撮影後に即リリース。

 
このポイントでの要領は完全に把握したので、直ぐにキャスト再開。
すると5投目くらいで、またもやバイト!
今度は、さっきのよりデカイ感じ!
グングングンとロッドをあおりながら暴力的な走りで下流に向かっていく。
船首で掛けたもんだから、船縁を伝って船尾に移動。
ロッドのパワーを信じてリフトしてキングを浮かせると、なんと、ファールフック。。。
背中にスレ掛かりしていた。
あのポイントにはスレるほどいるのか?!
しめしめ、次はあのルアーで獲るぞ!!!
な〜んて考えていると、フワ〜〜〜。。。
テンションがなくなり、フックアウト。
まぁいいや、次、次〜!
船首に戻り、考えていたルアーにチェンジしてると、「ムーブ」「ムーブ」・・・。
なんだと!
せっかくサムライで釣ろうと思っていたのに・・・。
この後は、スローウォーターが近くにあればいの一番で狙ってみたのだが、さっきのポイントのような水深と水量のあるポイントには出会えなかった。
 
2日目釣果:親父2本、自分1本
 
 《3日目》 
3日目からは、ジェットボートでゴムボートを上流まで運び、そこからラフティングしながらポイント毎に上陸して狙った。
この日は悩みに悩んでいた。
今日も「ルアー」で通すべきか、それとも「エサ」にチェンジすべきかを。
初日に散々思い知らされた「エサ」の実力。
2日目はスローウォーターでなんとかファーストキングを獲れたものの、速い流れではバイトが1回のみ。
初日の夜から既に悩んでいたのだが、昨夜はかなり悩んだ。
このままではキングをキャッチできる可能性は、かなり低い。
でもルアーで釣りたい・・・。
以前トラウトで試していた、ある方法を思いついた。
40g以上のスプーンだとサイズがデカイので反応が悪いのではないかと思い、サイズを小さくすることに。
小さいサイズのまま重量を増やすのは、これしか思い浮かばなかった。
それは、二枚重。
北海道在住のときにたまにやっていた方法なのだが、もうこれに頼るしかなかった。
朝一のポイントから二枚重スプーンをキャスト。
すると、あっさりと結果が出てしまった。。。
レインボーゲット♪
サイズは40cm位あるのだが、シーラロッド・ツインパSW8000番・PE90lbラインのタックルでは、「あ〜何か掛かってる〜」くらいの感触しかなかった。。。
レインボーが反応すると言うことは、きっとキングも。。。っと甘い考えでいたが、そうは問屋が卸さない。
この日は朝から反応が鈍い。
いつもだったら朝一開始早々にエサには何回か反応があるのだが、今日はガイドが掛けた1回のみ。
それに釣り人も、昨日・一昨日と比べたら、極端に少ない。
判断の時が来た。
今回の釣行の目的は、親父にキングを釣らせること。
もう3本も釣っているし50lbもキープしているのだから、その目的は達成できた。
次は自分の番だ。
ルアーマンの端くれである前に、自分は釣り人。
自分はここへ何しに来たのか。
キングを釣るためだ。
現地では一番効率の良い方法で釣っている。
郷には入れば、郷に従え。
この日の最初のポイントを後にした後は、「エサ」で狙うことに決断した。
実績の高いポイントで仕掛けを流すも、この日のコンディションは激渋。
流石の親父もバイトは少ないようだ。
画像がないのが非常に残念なのだが、この日エサに変えてからの私は、1キャッチ(25lb)、1バラシ、乗らなかったバイト1と、ルアーに比べて釣果が激変した。
恐るべし、筋子パワー!
 
3日目釣果:自分1本
 
 《4日目》 
この日からは、朝から「エサ」で狙うことにした。
流し方は心得ているので、あとはキングの目の前を通してやるだけ。
この日は朝から親父が絶好調!
朝からバンバンアタリがある!
が、バラしてばかり。。。
なぜか、キャッチ出来ないでいた。
続けて同行者もヒット!
同じようなコースを流してるんだけど、俺にだけアタリがない・・・。
ビーバーが現れたので、写真を撮ったり眺めたりして気分転換。
気分転換したのが良かったのか、この後すぐに待望のヒット!!!
 
アタリがありアワセを入れた瞬間、ヤツは流れに乗って一気に下っていく。
ヤツの重量とクルティナリバーの水圧で、想像以上の強烈な引き。
いつもの釣りではロッドを脇に挟んだりしてファイトしているが、そんなんじゃロッドを支えることが出来ない。
ロッドエンドを腹部に押し当て、右手でロッド、左手でリールを押さえているのが精一杯。
リールを巻こうにも強烈な引きで巻けないし、ラインも出て行く一方。
何も出来ないというのは、こういうことなんだと初めて実感した。
どれくらい時間が経過したのか分からないけど、ある程度下ったところでヤツの動きが止まった。
表層は流れが非常に速いので、ロッドを寝かせたまま横にポンピングして寄せに入る。
寄せに入ってからは思ったほど抵抗を見せないのに驚いた。
抵抗を見せないと言っても、最初のパワーがないだけで、凄まじい重量感。
慎重に慎重に寄せてきて、ガイドがタイミングを見計らって、ついに、ヒットしてから約5分後に、無事キャッチ!!!!

 
感無量とはこのことだ♪
サイズは、ガイド曰く45lb!
親父の50lbにはちょっと及ばなかったが、堂々のビッグキング!!
これ、やってみたかったんだよね♪♪♪

 
約120cm!
メーターオーバーを釣ったのは、このキングが初めて!

 
親父も負けじと、5バラシ後に4本目をキャッチ!
5本もバラして、相当悔しがってました。

4日目釣果:親父1本、自分1本
 
 《5日目》 
この日はキングではなく、別の河川で別の魚種を狙った。
ロッジから北へ約2時間ほど走ったところにあるパクソンレイクから流れ出ているグルカナリーバーに入るのだが、パクソンレイクからボートでアウトレットまで移動し、そこから釣り下るスタイルとなった。
まずは手堅く釣ろうと思い、スピナーを投入。
すると、黒い影のチェイスがあるが、バイトにまでは至らない。
何投かしていると、今度は何かの稚魚が数尾チェイスしてくる。
何の稚魚か見たかったので、ちょっとしつこく流していると。。。
レイクトラウトの稚魚が釣れました。
人生初となるレイク。笑
レイクは魚食性が強いとは聞いていたが、まさか稚魚のうちからルアーを追いかけ回すとは思ってもいなかった。

 
流れが比較的緩いポイントで、さっきからチェイスしてくる黒い影を狙い続けていると。。。
初グレイリング♪


今まで見たことのないトラウトで、しかも色合いが日本のトラウトとは全く異なるので、しばし見とれてしまった。
今度はミノーで、トゥイッチを入れながら誘ってやると、面白いようにチェイスしてくる♪
チェイス・チェイス・チェイス!
いくら流してもチェイスはあるが、なかなかバイトまで至らない・・・?
何故だ?
もしかして、食うのが下手?
今度は、最初だけトゥイッチを入れて、あとはただ巻きしてやると、ものの見事にヒット!
釣り方さへ分かってしまえば、こっちのもの。
移動しながらダウンクロスで流してやると、居るわ居るわ!
至るポイントからグレイリングが追いかけてくる。
数尾釣ったところで飽きてきたので、今度は別の魚種に狙いを定める。
ファーストウォーターには絶対にヤツが居ると思い、居れば一発で出てくるだろうと慎重にファーストキャスト。
すると、ものの見事にガツ〜ンとヒット!
40クラスの本場ネイティブレインボー♪
が、写真を撮ってもらおうと、ガイドにカメラを渡してる最中に逃げられてしまった。
まぁ、また釣ればいいさ!
この河川では、スローウォーターにはグレイリングと稚レイク、ファーストウォーターにはレインボーと、棲み分けがハッキリしているようだ。
下流に移動していくと、何やらガイドが騒いでいる。
「ソッカイ!ソッカイ!」
なに?そっかい?オ〜、レッドサーメン!
なんと、レッドサーモンの群れを発見したようだ!
レインボーにはちとオーバー気味のタックルを持ってきていたので、これは楽しめそう♪
ちょっと水深がある流れにレッドが溜まっているので、ミノーを重たいのにチェンジしていたら、ガイドが「ノー、バイト、ルアー」と言いながら、フライに変えられてしまった・・・。
とりあえずファイトさえ楽しめればいいかと思い、そのままフライを流すことに。
鼻っ面にフライが流れるようにラインをコントロールしてやる。
ウエイトはガン玉でフライの50cmくらい上にセットしているが、2個しか付けてくれないのでなかなかボトムを取ることが出来ない。
ガン玉をもう1個足してやると、思い通りに流すことが出来、初レッドをゲット♪
北海道ではまずお目にかかれない代物だ!(日本の河川で釣ってはいけません。)

 
親父も悪戦苦闘しながら、フライタックルでゲット♪
時間が経つにつれて、群れの数がだんだんと増えてきた。
釣っては離し、釣っては離しを繰り返していると、次第に渋くなっていく。
スレたせいだと思うが、必然とスレ掛かりが多くなっていく。
レッドのファイトは、ピンクと同等かな?
いや、レッドの方が河口から何百キロも遡上してきてピンクと同じ位の引きをするんだから、ピンクよりはワンランク上!
タックルはアルテサーノの77にセルテート2500、ファイヤーライン18lbにリーダー22lb。
このタックルでガンガン走りまくるもんだから、けっこう腕がパンパンになるくらい楽しめました♪
 
5日目釣果:親父グレイリングたくさん、レッドサーモン数本
        自分グレイリングたくさん、レインボー1本、レッドサーモン数本
 
 《最終日》 
今日がアラスカキング釣行の実釣最終日だ。
この日は、車でボートを川の上流まで運び、そこからラフティングし上陸しながらポイントを狙って釣り下っていくスタイル。

画像は出発となるポイントで、右側から流れてくる支流との合流点となるのだが、この支流の流れ込みが何とも怪しい雰囲気。。。
スローウォーターなのでルアーで狙いやすい流れだ。
水深はそんなに深くないようだが、ときたま何かがもじっているのがみえる。
魚を前にして指をくわえている訳もなく、出発まで10分位あるようなので、ちょっと狙ってみることにした。
ここで満を持して投入したのが、サムライ90EX。
今回の釣行の目標は50lbオーバーのキングを釣ることだが、もう一つ目標があり、そのもう一つが、このサムライで釣ること。
北海道に棲んでいるサーモン・トラウト類の殆どの魚種に実績がある、このサムライで、何としてでもキングをゲットしたかったのだ。
先ずはアップで攻めてみる。
ボトムまで沈め、アクションするギリギリのスピードで、コースを変えながら誘ってみる。
ダウンでも同じ方法で誘うが、時たま軽くトゥイッチを入れてやる。
ボトムでは反応がないので、今度は中層を意識しながら誘ってみるも、反応がない・・・。
出発まで時間がない!
魚の反応を確かめるべく次に投入したのが、ファーストキングをキャッチしたメップスのスピナー。
アップ・ダウンと同じように誘うも、これにも反応がない。
次はD-コンタクト85を投入するも、これにも反応がない。
何故だ!
もう出発する準備が整っているので、あと数投でこのポイントを終了しなければならない。
最後に投入したのは、サムライ70HW。
90EXに比べ軽いので、しっかりとボトムを取りながら流してみる。
が、反応がないまま、タイムアップ・・・。
もじっていた魚は赤っぽく見えたが、もしかしてレッド?
レッドなら反応しにくいのは分かるのだが。。。
 
出発して数カ所のポイントを叩くも、反応がない。
その後も移動を続け、そしてたどり着いたのが、私が45lbを上げた実績ポイント。
親父はすかさず一番良い立ち位置を陣取り、早速流し始めた。
流し始めて早々に、5本目となるキングをゲット♪
親父は、このポイントでのトレースコースをしっかり把握しちゃったみたいで、キングが遡上してきたときや時合にさえ入れば、高確率でバイトさせていた!
 
次のポイントは、親父が50lbを上げた実績ポイント。
親父が釣った時と同じ立ち位置でキャストを始めると、4本目のキングをゲット♪


雄大な自然の中で、こんなに素晴らしい魚たちと戯れることが出来て、と〜っても満足です♪
この後も同じポイントで1本ヒットするが、なんと尾びれ付近にファールフック。
サイズは25lb前後だと思うが、45lbの時よりも遙かに引きが強い!
流れに乗って下るだけ下るが、こちらはそれをこらえてるのが精一杯。
こんなの上げるの無理!と思いながらファイトし続けたが、結局はフックアウトしてしまった。
上げるのが無理!と思ってしまうほどのファイトだったが、これがもしまともに口に掛かってのファイトだったとすると、いったい何lbクラスのサイズなんだろう。
50lbは遙かに凌ぎ、55lb、いや60lbに迫るサイズではないだろうか。
恐るべし、キングサーモン!
次のポイントで釣れたのはホワイトフィッシュ。
今回お初のお魚。
これもアブラビレがあるので、さけます類です。


同じポイントでも1本掛けるが、バレてしまった。
この日はポイントに入って早々にバイトがあるが、それが続かない状況。
一つのポイントで1回は反応するが、それ以降は静まりかえっている。
残すポイントがあと2・3箇所となり、いよいよキング実釣終了が迫って来た。
次に入ったポイントは、いままで他の人が入っていて出来なかったポイント。
他のポイントに比べて大差はない。
速い流れと遅い流れの境目の、早い流れ側を流す感じ。
このポイントでも同じように流していると、早々にヒット!
サイズはバカでかくないが、流れに乗られると、ハンパないファイト!
最初はこらえているのが精一杯だが、サイズが小さいとその時間も短い。
難なく寄せに入ったところでガイドが気を利かせてくれて、ボートに乗船!
ボートでラフティングしながらのファイトだ!
一回やってみたかったんだけど、だいぶ魚が弱ってるみたいで、あまりファイトしてくれない。。。
川の真ん中の浅瀬に上陸して、無事ゲット♪
通算5本目のキングサーモンだ!


このポイントを境に反応がなくなり、アラスカキングサーモンの実釣が終了した。
トータルの釣果は、親父も私も、仲良く5本づつキャッチ♪
サイズは、親父のMAXが50lb、私のMAXが45lb、それ以外は30〜20lbが殆どだった。
今思えば、50lbと45lbをキープしておいて本当に良かった♪
 
【まとめ】 
今回のアラスカ釣行は、親父にとっては初日から50lbをキャッチ出来、夢のような釣行だったと思う。
しかし、準備した私にとっては、満足のいくものではなかった。
お願いしたツアー会社の情報量の少なさ、追加チップの請求など、どうも納得がいかなかった。
今後、アラスカでキングサーモンを狙おうと思っている方は、くれぐれもお気を付けて下さい。
自分がどんな釣りをしたいのか、どういうポイントでの釣りになるのかなどを、しっかりと確認して下さい。
また、追加請求されないように、しっかりと支払額を確認しておいた方がいいです。
今回入ったポイントはゴッツイタックルじゃないと話しになりませんでしたが、河川規模と比例して大きいキングが釣れました。
とりあえずキングを釣ってみたいという方にはお勧めです。
この河川以外にも、ヘビートラウトタックルでも十分通用する河川はありますので、しっかりと調べてみて下さい。
延べ竿でチャレンジしているプロもいるくらいですから。
それに、アンカレッジから何時間も車で移動することなく、水上セスナでひとっ飛びの日帰り釣行なんかも出来ます。
せっかくアラスカくんだりまで行くんですから、ツアー会社まかせじゃなく、しっかりと自分で計画を立てましょう。
 
釣行前は、もっともっと反応があると思っていたのだが、日に日に天候も川のコンディションも魚の反応も違い、そう簡単には釣らせてくれなかった。
魚はもっともっと沢山いるんだと思うが、自然相手のことだから、日によって、時間によって、状況がめまぐるしく変わってくる。
アラスカだからといって、沢山釣れる訳ではない。
日本もアラスカも、自然を相手にしているのだから、どこで釣りしたって一緒。
自然を相手にするってことは、全世界共通なんだなって実感しました。
それを考えたら、二人で10本も釣れて本当にラッキーだったと思う。
そんな中で、親父の夢を実現させることが出来て、本当に嬉しい♪♪♪
アラスカの大自然に、サポートしてくれたガイド達に、そして、一緒に遊んでくれたキングサーモン達に、心から感謝いたします。